2014年6月、私は仕事のストレスから、勢い余って10年ぶりに、フランス シャルルドゴール空港に降り立った。

ただ、Parisでハイヒールレッスンを受けるためだけに。

ハイヒールに目覚めさせてくれた女性の先輩のような方に、それ以来出会った事がないのだ。

キャリア女性でも、美しく、独特な雰囲気を持って、品のある女性に。その場を一瞬で変えるエネルギーを持つ美しい女性に。

本能というべきか、表現出来ない程の危機感でParisのAsami 先生のレッスンの扉を叩いたのだった。

ハイヒールレッスンは、言葉で表現出来ない程、厳しい。一瞬の隙も逃さない上に、私は先生の仰っている事がほとんど理解出来ず、ストレッチと意識する筋肉、意識するポイントだけをなんとなく理解だけだった。

 

それほどまでに私の美しさに対する意識はなくなっていたのである。ハイヒールを履いているから、美しくなるわけではない。美しくいる事の努力を高いレベルで持ち続けなければハイヒールの恩恵は受けられないのだ、と開眼したのだった。