私は、今の会社の業務に誇りを持っている
完全実力主義
容赦なし
その代わりに、評価も平等
そこが私には心地良い
2016年に今の会社に転職してから、もう3年が経った
以前の会社も看板は外資系ではあったが
中身はザ・ニッポンであった
昇進を見送られた理由に、
予算があれば昇格させたいけど、
独身の私より、鬱病だけど男性で扶養家族がいる人を大切にしたい
そんな事も言われるドメスティック会社であった。
通常の業務に加え、鬱病上司の仕事丸かぶり&社長秘書の三役をしたが、
今までのプロフェッショナル職と正反対の仕事に異動の内示を言い渡された
〝来月から営業事務“
言われた瞬間に心に決めた
この会社は卒業だ、と
この時の確信は間違っていなかった
魂の声に逆らう事など出来なかった
二ヶ月後に今の会社が決まり、今の私がある
真の意味で実力主義のため
出来ないとやる仕事もない
出来ると常に多忙という悩ましい事態になる
父の死、仕事の忙殺で
ハイヒールは自分が極めてさえいればいい
そう思っていた
ただ、美しくありたい
ハイヒールの哲学を全うしたい
ハイヒールの素晴らしさを分かち合いたい
その想いがずっと心の奥底で燻っていた。